映画大好き!ドラマ大好き!(映画・ドラマ・小説紹介サイト)

日本、米国etc・・・ドラマや映画好きの中年男が、DVDやブルーレイで発売中の様々なドラマや映画などの内容や見どころを熱く解説するブログです。ネタバレが含まれていますので、ご注意を!でも、必ず観たくなりますよ! また、書籍の書評、音楽評なども書いております。

海外映画

ホームレス ニューヨークと寝た男


ホームレス ニューヨークと寝た男 [DVD]
 今回は、 2017年に米国で上映された映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」をご紹介します。

(映画概略)
 ニューヨークに住むファッションフォトグラファーのマーク・レイ。元モデルのイケメン男は家を持たないホームレス生活者、そんな彼に3年間にわたり密着したドキュメンタリー。
 ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭2014にてメトロポリス・コンペティション審査員賞受賞、キッツビュール・フィルムフェスティバル2014にてベスト・ドキュメンタリー受賞ほか。
 「ピエール・カルダン」「ニューヨーク・シティ・バレエ」「Facebook」などの企業プロモーション映像やスチール画像などを手がける、トーマス・ビルテンゾーン監督の初長編ドキュメンタリー作品。
 音楽はクリント・イーストウッドの息子で、パリ在住のジャズミュージシャンのカイル・イーストウッドが担当。
20190324_032907482_iOS












(あらすじ)
 アメリカのニューヨークに住む、マーク・レイは元ファッションモデル。
 かつて、マークはファッションブランドの「ヴェルサーチ」や「ミッソーニ」のランナウェイを歩いたほどの一流モデル。フランス版「ヴォーグ誌」にも掲載されたほどの活躍ぶりでした。
 しかし、現在の彼の仕事は、「model’s.com」や「デイズド&コンフィーズド」など、若くて美しいモデルたちのストリートスナップの撮影や、ファッション・ショーの取材をするフォトグラファー。
とはいえ流石に元モデルだけあって、マークもブランドスーツを着こなし、スマートな身のこなしは現役モデルに劣らず、ファッションも板についています。
 もちろん、現役モデル時代より歳を重ね彼も52歳。全盛期のような体型を維持するためにスポーツジムに通ようことも欠かせません。そのジムの更衣室のロッカーを個人的4つも使用で荷物を詰め込みます。
 ある日、豪勢なパーティーに出席した後に、マークが帰ったのは雑居ビル街のアパートの屋上でした。
 彼は特定の家を賃貸して住んではおらず、無断で友人が住んでいるアパートの屋上で宿泊している日常生活。実はマークは、俗にいう”ホームレス”だったのです。
 しかし、自身をホームレスとは呼びません。だから、似たような境遇にある路上生活者に施しをすることも決してないのです。
 マークは自身を、“アーバン・キャンパー”と呼び、賃貸した家はないが、人生をギブ・アップをしている訳ではありません。
 深夜遅くまでカフェを事務所代わりにフォトグラファーの編集作業を続けたり、俳優活動のエージェントの電話には、エキストラから台詞のある端役まで、常にベストを尽くしてます…。

20190324_034103274_iOS













(感想)
 屋上でインタビューを受けている中、背後にはニューヨーク・マンハッタンの街並みが広がっており、主人公の孤独感、主人公の自由な生活など裏腹な状況が伝わっています。マンハッタンでは都市が常に表情を変えていきますが、主人公の「過去を含め、常に不満や不安があり、でも夢を諦めきれない」現状がマンハッタンと見事にマッチしています。お勧めします!

※ちなみに、マーク・レイは映画公開が仇に(?)なり、屋上から追い出されたようです。しかし、夢を諦めてはいないようで、友人の居宅に居候しているようです。






帰ってきたヒトラー


今回はドイツ映画「帰ってきたヒトラー」です。


あらすじ

アドルフ・ヒトラーは第2次世界大戦終了直前に地下壕で自殺した・・・はずが、現代のドイツにタイムスリップして生きていた。ヒトラーはその高度な頭脳で戦後から現代までのドイツの歴史をすぐに理解し、なじみ、その独特な政治センスによってすぐさま大衆の支持を集める。

02d6c899a6ac9c6911342f167ccbcf2e1d8b8654_l
感想
この映画にはかつてのヒトラー映画をはじめとした映画のパロディがいくつか登場し、一見ただのパロディ映画のようにもとらえられます。しかし、パロディ映画だと片付けられはしません。映画ではヒトラーが現代の政治に再び登場すべく野望を抱くところで終わっています。しかし、それは現代のドイツを風刺しています。
ドイツは戦後、ナチスの否定からスタートしました。徹底的にナチスの逆の政策をとることでドイツは現代に至っています。移民政策がその代表的なものです。その陰でそれに反発する人たちは増えています。この映画は、現代のドイツではいつでも「ヒトラー」が現れ、再びドイツを指導する危険性があることを暗示していると思います。
だからといって、この映画は完全にヒトラーを否定していません。
ヒトラーが現れて政権をとることがいいのか悪いのか、明確にこの映画は示しておらず、問題を提起しているのです。ヒトラーは悪なのかそれともドイツを再び導くのか・・・。それはこの映画を観た我々が判断するべきことなのでしょう。

必見です!
356055_006
公式サイトはこちら→http://gaga.ne.jp/hitlerisback/



マージン・コール



今回は、ケヴィン・スペイシー主演の金融ヒューマンドラマともいうべき映画「マージン・コール」のご紹介です。

この映画、描く時間帯2日間のみ。この短い間で、ウォール街の金融会社は、突然突きつけられる予測に対して大きな決断をし、行動し、会社内外の状況を一変させてしまうのです。

マージン・コール













(あらすじ)
ウォール街のとある投資銀行では、リストラにより大量解雇の嵐が吹き荒れていました。
その解雇の対象となった一人は、やりかけていた「課題」を去り際にアナリストであるピーターに託します。
そして、ピーターは残業をしてその「課題」の分析に没頭し、ついに解明します。それは、現在自社が保有する「MBS(住宅ローン担保証券)」を保有し続けることにより、
会社は全保有資産を上回る損失を出す、というものでした。
ピーターは上司のウィルやサムにすぐに連絡を取り、事実を確認したサムは、ただちに緊急役員会を招集します。マージン・コールその2










深夜に始まった会議で、社長が出した結論は、すべてのMBSを売却すること。
サムはそのようなことをすれば、市場や顧客に対する信頼を失ってしまうと反対しますが、結局社長の決断が会議の総意となってしまいます。
翌朝、サムは自分の意に反する決定事項を社員達に伝えます。ここの大勢がまた解雇されることになることも。
すべてのMBSを売り払ったその夕刻、リストラの嵐が再現されていきます。
サムは社長に辞職を願い出るも叶わず、その夜、死んでしまった愛犬の亡骸を、自分の住んでいた家の庭に悲しげに埋めるのでした。

ラストシーンの亡くなってしまった愛犬を、別れた妻に渡してしまった家の庭で埋めるシーン。映画の冒頭で彼の愛犬が重病でもう先が短いという描写があります。
愛する愛犬をみとってあげることもできず、その間に自分の部下たちを大量に解雇し、生きる糧を失わせてしまったことと重なるのでしょう。

おすすめです。


(2011年 米国)
出演
ケヴィン・スペイシー
ポール・ベタニー
ジェレミー・アイアンズ
ザカリー・クイント
スタンリー・トゥッチ
デミ・ムーア

「フライト・ゲーム(Non-Stop)」

フライトゲーム








今回は「フライト・ゲーム」。おなじみ4「96時間」シリーズで有能で凄腕の「パパ」を演じていたリーアム・ニーソンが主演のクライムサスペンスです。
この映画の舞台は飛行機の中。航空保安官が謎の脅迫に立ち向かいます。
このブログで紹介した「ハウスオブカード」のルッソ議員が何と新たな役回りで大活躍??

あらすじ
あx














 ニューヨーク発ロンドン行きの飛行機。
航空保安官・ビルは客を装って乗り込む。ビルは何らかの理由で仕事を辞めたいと考えていますが、やむなく任務に入ります。
 大西洋上空に差し掛かる頃、ビルの携帯に「指定の口座に1億5000万ドル送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺害する」という差出人不明のメールがあります。ビルは機内にいるもう1人の航空保安官・ハモンドのいたずらかかと思い問い詰めますが、に相談しますが、どうやら違うらしい。ビルは機長や運輸保安局(TSA)に報告しました。トイレでの隠れ煙草を犯人にメールで指摘されたビルは、犯人が機内にいると判断します。頻繁に携帯を見るハモンドを不審に思ったビルは、トイレでハモンドと格闘、殺してしまいます。何と最初の殺人を犯したのはビル自身だったのです。
                               あz                                                                                      
 





 







  ビルは焦ります。そこで搭乗者全員のボディチェックをしますが結局怪しい人物はいなかったのでした。ルッソ・・・ではない、ライリー捜査官はビルへの不信感を強めていきます。そんな矢先、第二の殺人予告が入り、機長・デヴィットが殺されました。搭乗者だけでなく乗務員も容疑者になります。ビルは酒浸りらしいことが明らかになります。乗員乗客に対し、不信感を強めていきます。いったい誰が犯人なのか?さて、ビルは犯人を突き止めることができるのか?注目です!!
 この映画では、メールの送受信画面が頻繁に出てきます。これも「ハウス・オブ・カード」でおなじみの手法ですね♪

出演者
ビル・マークス(リーアム・ニーソン)、ジェン・サマーズ(ジュリアン・ムーア)、トム・ボーウェン(スクート・マクネイリー)、ザック・ホワイト(ネイト・パーカー)、カイル・ライス(ジェイソン・バトラー・ハーナー)、ジャック・ハモンド(アンソン・マウント)、オースティン・ライリー(コリー・ストール)

「インターステラー(Interstellar)」



インターステラー







 

 
 今回はクリストファー・ノーラン監督の「インターステラー」のご紹介です。
ノーラン監督といえば、近年では「インセプション」や「トランセンデンス」など、人間の深層心理を描こうという試みのあるSF映画を多く作っている監督ですが、今回もただの宇宙探検の映画ではありません。
何しろ、相対性理論に関する描写などもあるのですから。
 しかし、そのような難しいことが分からなくても十分、十二分に楽しめ、感動できる物語です。


あらすじ

 主人公クーパーはかつてNASAのテストパイロットでした。
 彼は何らかの理由でその職を辞し、今は農業を営みつつ、息子のトム、娘のマーフ、父のドナルドとともに平和に暮らしていたのですが、近年の環境破壊に翻弄される生活を送っていました。
 ある日、巨大な砂嵐に襲われて何とか逃げ帰った自宅で、クーパーとマーフは不思議な光景を見ることになります。それは一室に積もった砂埃がある場所の座標を示しているというものでした。クーパーはその座標に従ってみると、そこはNASAの軍事施設。
 そこで研究を続けているブランド教授と娘のアメリアら研究者たち。彼らは地球に変わり人類の住める惑星を探すという計画を立てていた。クーパーはマーフの反対を押し切り、アメリアらとともに宇宙へと旅立つことになるのだが・・・。

インターステラー 2 





 



  この物語の序盤で起こるいくつかの現象の正体が後半になり、明らかとなっていくのですが、その時の映像が、インセプションを思い出させる、素晴らしくも不思議な映像です。
 この物語はただの宇宙探検の映画ではありません。親子の絆についての物語です。その理由はこの映画をラストまで見ればわかります。あなたもぜひ感動に浸ってください。
 なお、この映画ではマットデイモンがある人物役として出ています。永い眠りから覚めるのですが、決してニューヨークの川に飛び込んだからではありません(笑)。

 おすすめですよ!



インターステラー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産/3枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
  • ライブドアブログ